0001みつを ★
2018/04/29(日) 03:07:23.76ID:CAP_USER92018年04月27日 06時13分
嬉野市の公衆浴場「シーボルトの湯」前の倉庫で毎月開かれていた名物イベント「スリッパ温泉卓球大会」が今春、幕を下ろした。審判を務めてきた肥前夢街道の忍者頭目・剣源蔵さん(51)が引退を決め「盛り上げの勢いを維持できなくなる」のが主な理由。主催者は今後、年1回ペースで開催し存続させたいとしている。
大会はリーマン・ショック後の不況で客足が落ちた温泉街を活気づけようと、旅館大村屋の社長、北川健太社長(33)が発案。2010年に始まった。
旅館や飲食店の若手従業員らが「チームUreshino」を結成。倉庫に眠っていた卓球台を引っ張り出し、ラケットの代わりにスリッパを使うやり方で温泉宿泊客と対戦した。審判の剣さんがお客を勝たせるため、むちゃなルール改定や判定を連発。その様子を佐賀嬉野バリアフリーセンターの吉川博光さん(46)が軽妙な口調で“実況”して、人気を集めた。
取り組みは熊本県の黒川温泉や長崎県の雲仙温泉にも波及し、13年には「ご当地温泉卓球振興協議会」が発足。黒川温泉が入湯手形、雲仙温泉は具雑煮の鍋ぶたをラケットにするなど、全国9温泉地が参加する人気イベントに成長した。
だが剣さんが今月8日に肥前夢街道の忍者頭目を引退。審判の役も退くことになった。北川さんらは「お客さんやチームが100%楽しむことができないなら幕を引こう」と3月の97回大会で区切りを付けた。
剣さんは「毎回どうやったら喜んでもらえるかをみんなで考え、お客さんが笑顔になったときはうれしかった」と振り返る。
北川さんは「ご当地温泉卓球発祥の地として大会は残していきたい」と話している。
=2018/04/27付 西日本新聞朝刊=
最後となった3月のスリッパ温泉卓球大会の参加者
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