セリア税引き益7%増100円ショップ好調、18年3月期
2018年5月10日 21:30
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO30323380Q8A510C1L91000?s=2

100円ショップ大手のセリアが10日発表した2018年3月期の単独決算は、税引き利益が前の期比7%増の113億円だった。9年連続で最高益を更新した。台所などで使う実用品の販売が好調で、売上高は9%増え、過去最高となる1591億円だった。

これまで強みのあった手芸や趣味に関連する商品は伸び悩んだが、POS(販売時点情報管理)システムを通じて売れ筋商品を拡充。直営既存店の売上高は1.2%伸びた。3月末の店舗数は前期に比べ82店多い1506店になった。

19年3月期の単独業績は、税引き利益が前期比3%増の117億円、売上高は7%増の1710億円を見込んでいる。新規出店は150店を計画し、既存店の見直し分を差し引くと89店の純増となる見通し。

19年3月期から初めて中間配当を始める。「18年3月期までに出店資金に充てていた借入金を完済できたため、株主への還元を増やす」(河合映治社長)。中間配当20円と期末配当30円を予定している。前期は期末配当30円のみだった。