ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は米紙ワシントン・ポスト(10日付)に寄稿し、
米朝首脳会談について「トランプ政権内では誰も一切の幻想を抱いていない」と指摘し、
北朝鮮が簡単に核放棄に応じるとはみていないことを示唆した。

 ボルトン氏はその上で、「一つ確かなのは、大統領は常に『米国第一』を掲げていくことだ」とし、
北朝鮮への核放棄要求で妥協することはないとの立場を強く打ち出した。

 また、「北朝鮮の無責任な行動と大量破壊兵器計画が米国および同盟国に喫緊の脅威を与えている」と強調。
トランプ大統領は事態への外交的対処を望んでいるとし、政権の発足当初から日本や韓国と外交解決に向けた「強固な関係」を築き上げたとした。

 さらに、北朝鮮の核の脅威の除去に向けては「中国が死活的に重要な役割を果たしている」とし、
中国の習近平国家主席と連携して北朝鮮問題に取り組んでいくと表明した。

https://www.sankei.com/world/news/180511/wor1805110008-n1.html