神戸市北区で昨年7月、男女5人が殺傷された事件で、神戸地検は11日、殺人や殺人未遂などの罪で、神戸市北区有野町、無職竹島叶実容疑者(27)を起訴した。地検は昨年9月から、精神鑑定を行う2度の鑑定留置を計約8カ月にわたって実施。鑑定結果などを踏まえ、刑事責任能力は認められると判断した。地検は詳しい鑑定結果を明らかにしていない。

 起訴状によると、竹島被告は昨年7月16日朝、自宅で祖父母=いずれも当時(83)=を金属バットで殴って包丁で刺すなどして殺害。近くの民家敷地に侵入して女性=同(79)=を包丁で刺して殺害した。自宅で母親(53)をバットなどで殴り、近くの小屋内に侵入して女性(66)を包丁で刺し、いずれも殺害しようとしたなどとされる。

 地検は認否を明らかにしていない。兵庫県警によると、竹島被告は、5人に対する殺人や殺人未遂容疑で逮捕された際は、すべての容疑を認めていた。



神戸新聞NEXT 2018/5/11 15:35
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