0001アルカリ性寝屋川市民 ★
2018/05/12(土) 08:49:22.55ID:CAP_USER9同プロジェクトは、地球上で屈指の生物多様性を誇るアマゾンの熱帯雨林に、周囲の自然環境を活かした研究、保全施設が無いことを契機に、INPAと研究協力を行っていたWRCが、アマゾンで長期滞在可能な前線基地の構想を立案。14年7月から、JICAと科学技術振興機構(JST)が共同実施している「SATREPS(地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム)」の中で、研究者の前線基地「フィールド・ステーション」建設が進められてきた。
同施設は、ビジターセンター(多目的棟)と60人宿泊可能な宿泊棟を持ち、アマゾナス州マナウス市から船で約3時間半ほどの、ネグロ河支流クイエイラス川地域に8カ月の施工期間で新設された。
同地は、(1)INPA管轄の保護区で、元々研究小屋があったこと(2)将来的に陸路で、同区内の他施設と動線で結ばれること(3)近隣コミュニティとの位置関係(4)テラ・フォルメ(非浸水林)など、周辺の土壌・植生環境から研究・エコツーリズムに最適な場所であることを理由に選定された。
開所式で山極学長は、約30年振りとなる2回目のアマゾン訪問を果たし、あいさつで「長期調査の拠点として大きな可能性を感じている」と声を弾ませた。また、京大がアジア、アフリカの熱帯雨林で実績を上げてきた旨を話し、「アマゾンの熱帯雨林に関しては手薄だった。3つの熱帯雨林に繋げて、地球の心臓であり、生物多様性の宝庫をどうやって残すかの研究が一層進むはず」と期待を語る。
INPAのフランサ所長は「地域の人々にとっても良いプロジェクトで、人類と動植物、自然との共存のシンボルになる」と話し、JICAの斉藤所長は「地域住民の参加が、このプロジェクトの持続性を高めるために重要。ここから先がスタートになる」とそれぞれ地域社会・先住民への環境教育、協力体制構築を見据えた今後の展望を語った。同地では、施設の家材製作や、研究者がカメラ・トラップなどの仕掛けを用いる際、現地の先住民が「森の知識」を活かした補助に当っている。
アマゾン川流域熱帯雨林の生態系解明に加えて、エコツーリズム活用による地域社会へ環境教育・経済面での貢献も期待される。
サンパウロ新聞 2018年5月11日付
http://saopauloshimbun.com/%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%82%BE%E3%83%B3%E4%BF%9D%E8%AD%B7%E6%9E%97%E3%81%AB%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%96%BD%E8%A8%AD%E3%81%8C%E5%AE%8C%E6%88%90%E3%80%80%E4%BA%AC%E5%A4%A7%E3%80%81jica%E3%80%81%E3%82%A2/