デンソーは、車の運転手がよそ見や居眠りをしていると警告する「ドライバーステータスモニター」を発売した。これまでは新車向けに販売してきたが、購入後の車にも後付けできるように改良。人工知能(AI)を使って、精度も大幅に向上させた。

 トラックやバスの新車向けとして同じような製品を2014年に発売し、14万台ほどを販売した。ただ、運送会社などが保有する大型トラックは寿命が長いため、後から取り付けられる製品が求められていた。

 新製品では運転手の顔をカメラで撮り、脇見や眠気を検知すると注意や休憩を促す音声が流れる。昨秋に協業を始めたフォトネイション社(アイルランド)のAIも活用。サングラスやマスクをしていても異常を見つけやすくなった。

 警告の回数や画像は本体のSDカードに記録され、運送会社などが後から確認できる。今後は通信機器と連携させ、リアルタイムで確認できるようにする。価格は取り付け費用を含め10万円ほどで、年間5千台の販売を見込む。

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デンソーが発売したドライバーステータスモニター。左側のカメラで顔を撮影し、右側の本体が解析や警告をする
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