https://www.cnn.co.jp/m/world/35119431.html

2018.05.19 Sat posted at 13:42 JST
ナイジェリア・ラゴス(CNN) ナイジェリア警察は19日までに、遅刻を理由に生徒を十字架に縛り付けてむち打ちにしたとして、校長ら3人を逮捕したことを明らかにした。

事件は16日朝、首都ラゴスの北西にあるオグン州のへき地で発生。遅れてきた生徒2人が学校の前で教師によりむち打ちにされた。

オグン州警察の報道官によると、生徒が木製の十字架に縛り付けられているのを、巡回中の警官が見つけた。警官は縛りをほどくよう校長と学校のオーナーに指示したものの、2人はこれを拒み、止めに入った1人のことも殴ったという。 

州警察は事件を捜査中だとしたうえで、校長とオーナー、教師を暴行容疑などで訴追したことを明らかにした。

学校関係者のコメントは得られていない。

ナイジェリアの多くの学校では、規律を植え付ける手段として体罰が一般的となっている。

世界では60の国や地域などが子どもへの体罰を禁止する措置を導入した。ナイジェリアに対しても複数の国際団体が体罰を違法とするよう求めているが、実現していない。

国連の児童機関の推計によれば、2〜4歳の子ども約3億人が親や監督者から日常的に何らかの体罰を受けているという。

遅刻した生徒にむち打ちをするなどして校長ら3人が逮捕された
https://www.cnn.co.jp/storage/2018/05/19/aedd0923f11d74430eb3a969818ebae9/t/320/180/d/nigeria-corporal-punishment-01.jpg