http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180519/4756401.html

05月19日 12時22分

食品産業に、生産効率を高めるロボットの導入を進めようと、国は、最先端の機器の操作技術などを学ぶことができる専門の施設を新たに整備することになりました。

この施設は、北海道経済産業局などが札幌市北区にある、道立総合研究機構=道総研の工業試験場の中にことし11月末に新たに整備します。
色や細かな形状を認識できる高感度センサーがついたロボットや3Dプリンターなど、食品加工の現場で応用できる最先端の機器が置かれていて、操作技術や、システムの設計方法を学ぶことができます。

食品産業は、高度な衛生管理が求められたり、色や形が一定ではない魚介類や農産物を取り扱ったりすることから、工場へのロボット導入がほかの産業より遅れていて、従業員1人あたりの出荷額を示す「労働生産性」もすべての製造業の中で最も低いのが現状です。

ただ、道内では食品産業が基幹産業にもなっていることから、国は、今回整備する施設を通じて食品加工の現場へのロボット導入を進め、生産性を高めたり、人手不足対策につなげたい考えです。