日航機 エンジンに穴 運輸安全委が現地調査を開始
5月25日 23時03分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180525/k10011453081000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_059

24日、熊本発羽田行きの日本航空の旅客機から複数の金属片が落下し、エンジンに穴が開いているのが見つかったトラブルで、国の運輸安全委員会の調査官が現地での調査を開始しました。
25日、国の運輸安全委員会の調査官3人が午後から現地に入り、調査を開始しました。

調査官は日本航空の整備担当者の立ち会いのもと、破損した金属製のケースを含むエンジンや、補助翼を詳しく調べたり、機体左側の尾翼の状況を確認したりしていました。

国が事故につながりかねない「重大インシデント」と認定した今回のトラブル。発生したのは24日の夕方でした。
熊本発羽田行きの日本航空632便が飛行中にエンジントラブルを起こして熊本空港に引き返しました。

国土交通省によりますと、これまでに空港周辺の23か所で機体のエンジンの部品と見られる金属片が98個落下しているのが確認されたということです。

また、機体を調べたところ、左エンジンを覆う金属製のケースに、飛び散った部品があたったと見られる長さ9センチほどの細長い穴が開いていたほか、エンジンの後方にある補助翼にも傷がついていたということです。

現地調査について運輸安全委員会の木曽豊彦航空事故調査官は「エンジンの損壊状況を優先して確認を進めた。どういう順序で損壊が広がっていったのか、今後、エンジンを分解して詳細に調べていく」とし、「あすは部品の落下地点に行って現地の状況を確認したい」と調査を継続する予定であることを明らかにしました。