0001記憶たどり。 ★
2018/05/27(日) 13:55:58.32ID:CAP_USER9https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180525/K10011452251_1805251423_1805251517_01_02.jpg
子どもたちのクレヨンや色鉛筆をのぞくといつのまにか、“はだ色”がなくなっていました。
かつての“はだ色”の呼び方は別の名前に変わり、色の名前として使わなくなっていました。
差別という指摘が出てきたからです。でもこの色をめぐって仕事や立場で思いはさまざまです。
■“うすだいだいいろ”の驚き
“はだ色”が話題になったきっかけは、新学期に子どものクレヨンに名前を書いていた母親のツイートでした。
「いつからかクレヨンの色鉛筆の旧はだいろが『うすだいだいいろ』になってる」
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このツイートへの反応がたくさんありました。
「僕も無自覚に『はだいろ』という言葉を使っていたのでドキッとさせられる」
「実際に幼稚園行ってみると『はだいろ』が肌の色じゃないお友達ってふつうに何人もいる」
■文房具店に行ってみた
文房具店でクレヨンや絵の具を見に行きました。
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確かにどれを手にとっても「はだ色」はありません。昔、はだ色と言っていた色には「ペールオレンジ」
「うすだいだい」など別の色の名前がついていました。
街で聞くと色の名前が変わったことを知っていた人はほとんどいませんでした。
「はだ色って呼ばないんですか? 幼稚園のころ親や先生に教わって以来、そう呼んできましたが…」(20歳女性 大学生)
「知りませんでした。私もはだ色の下着を多く持っていますが、何て呼ぶのでしょうか?」(70歳女性 主婦)
「気にしたこともなかったけど、いつごろから無くなったんだろうね」(50歳男性 会社員)
■はだ色の起源は“しし色”
そもそも、はだ色という名前の起源はなんなのか。
色に関する研究を行っている「日本色彩研究所」(さいたま市)に話を聞きました。
「文献を読んでみると“8世紀ごろにあった人や獣の肉の色を表す『しし色』が『はだ色』の前身”と書かれています」
「明治時代に入り、異国の人たちとふれ合うことが多くなってきます。人々が肌の色の違いを意識するようになり、
『はだ色』と呼ばれるようになったという説があります」
■メーカー側の対応は
では、こうした日本の「はだ色」はいつごろから消えたんでしょうか?
「お客さまからの要望を受け平成11年からクレヨンなどすべての製品の色名を『ペールオレンジ』に変えています」
「海外にも生産拠点があります。国際的な感覚は大事ですし、お客さまが不快に思うものを作るわけにもいかない」
(「ぺんてる」生産本部担当者)
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「はだ色への風当たりが強くなり、ほかのメーカーと足並みをそろえて平成12年の生産から、『うすだいだい』
に変更しています。当時はさまざまな議論があり、とても難しい問題でした」(「トンボ鉛筆」広報担当者)
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話を聞いてみると、消費者から「差別的だ」と批判が寄せられたことから、業界の団体が集まって
「はだ色」に代わる色の名前を検討しました。その中では「はだ色は実際の肌の色を示すものではなく
日本固有の慣用色」「代替の色名が統一しづらい」と意見もあったそうですが、最終的にはメーカー側が 自主的に色名を変更したそうです。