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5月30日 4時57分
29日のニューヨーク株式市場はイタリアの政治情勢の混乱が長引くのではないかという懸念から世界経済の先行きに対する不透明感が増したという受け止めが広がり、ダウ平均株価は一時500ドル以上、値下がりしました。

連休明けの29日のニューヨーク株式市場は、イタリアで政治的な混乱が続いていることから、イタリア国債が売られ、償還までの期間が10年の国債の利回りが急上昇したことをきっかけに、世界経済の先行きに対する不透明感が増したという受け止めが広がりました。

このため、幅広い銘柄が売られ、ダウ平均株価は一時、25日と比べて500ドル以上、値下がりしました。

市場関係者は「アメリカの通商政策や北朝鮮情勢などに目を向けている間にイタリアで問題が起きていた。スペインの政治情勢に対する懸念もあり、ユーロ圏経済に再び焦点があたっている」と話しています。

一方、ニューヨーク外国為替市場はイタリアの政治的な混乱に対する懸念から比較的安全な資産とされる円を買う動きが出て、円相場は一時、1ドル=108円台前半まで値上がりしました。