http://www.sankei.com/smp/affairs/news/180530/afr1805300020-s1.html

 山形県警村山署は30日、村山市湯野沢のサクランボ園地で熊による食害が発生したと発表した。サクランボ(紅さやか)の枝が折られ、約20キロ(20万円相当)が食い荒らされた。県内で熊によるサクランボの食害は今年初めて。

 同署によると、園地を所有する男性(62)が29日夕、枝10本が折られて、収穫直前だったサクランボが食べられているのを発見。近くに熊の足跡が点在しており、サクランボの種の入った熊の新しいふんも見つかった。

 村山市では食害を防ぐため電気柵の設置を奨励しているが、この園地には設けられていなかった。サクランボの収穫時期には熊やサルによる食害が問題になることから、同市農林課の杉原義男専門職は「猟友会らでつくる鳥獣被害対策実施隊の巡廻パトロールを強化し、食害を防ぎたい」と話している。