0001しじみ ★
2018/06/02(土) 21:37:13.21ID:CAP_USER9パリの現代美術館パレ・ド・トーキョーが初めて開いた、ヌードで館内を鑑賞する催しに参加して30分。
裸でいることには慣れてきたが、大きな洞窟のようないくつものギャラリーをめぐる冷たい空気には慣れることができなかった。
政治的なテーマをもとにしたアルジェリア系フランス人芸術家ニール・ベルーファの展示コーナーで、
私(筆者)はたまりかねて腕を動かす運動で暖を求め始めた。
美術館は、スニーカーをはいただけの人のために空調を整えてはいないことを悟ったからだ。
それは、私一人ではないようだった。年金暮らしのジャクリ−ヌ・ボアイン(65)は、
日が当たるわずかな空間に身を寄せていた。仏東部アルザス地方から8時間もバスに揺られて、
2018年5月5日(土)に開かれたこの催しに来ていた。
他の参加者も、体を軽くゆすりながら、寒さに抗しようとしていた。
「それでは、そこを曲がった日だまりに移動しましょう」。
ツアーの案内人マリオン・ブフローコラーボームは、他の展示コーナーへと参加者を誘った。
美術館のヌーディスト向け鑑賞会は、フランスでは初めてだった。
18年3月にこの企画が公表されると、大きな関心を呼んだ。
フェイスブックでは、3万を超える人が参加に興味を示した。
この鑑賞会を美術館と共催した(訳注=ヌーディスト活動の推進組織)
「パリ・ナチュリスト協会」の会長ローラン・ルフト(48)によると、
協会のフェイスブックのページにはこの数週間だけで200万以上ものアクセスがあった。
「100人か200人は来るかもしれないと思ったが、3万人なんて想像もしなかった」
当日の午前10時。私はツアーに合流した。運よくチケットを手に入れた161人は、
2階にできた臨時の更衣室へ。まず、そこで服を脱ぐことから始まった。
それから2時間。六つのツアーグループの一つに加わり、フランス最大の現代美術館の中を見て回った。
もっとも、案内人の美術館員は、服を着ていた。
パリの現代美術館パレ・ド・トーキョーで2018年5月5日に開かれたヌーディストのための特別鑑賞会=Owen Franken/©2018 The New York Times。こちらを向いている案内人の男性は服を着ている
主要な展示の一つに、「不一致、夜の娘(英題:Discord,Daughter of the Night)」というテーマの作品群があった。政治的な争いや抵抗を表した関連作品が、全館に散らばって展示されていた。
そして、私が寒さに耐えられなくなったあのベルーファのコーナー。
「わが敵の敵(英題:The Enemy of My Enemy)」と題するその作品は、
ベトナム・ソンミ村の虐殺や広島への原爆投下など、戦争に関連した素材で構成されていた。
その素材を小さなロボットが絶え間なく動かす様子は、アマゾン社の倉庫の風景を思い出させた。
私たちの案内人ブフローコラーボームは、美術館の教育部門の責任者でもあり、
館内の作品をヌーディズムと組み合わせた展示企画も考えていると言う。
関連ソース画像
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朝日GLOBE
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