佐賀2人埋め殺害事件で「黙秘」

http://www3.nhk.or.jp/lnews/saga/20180604/5080000643.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

4年前、佐賀市の残土置き場で山口県の会社経営者ら男女2人を土の中に埋めて殺害したとして、
殺人の罪に問われている68歳の男の裁判員裁判が佐賀地方裁判所で始まり、被告は
「黙秘します」とだけ述べ、弁護側も起訴された内容についてすべて争う姿勢を示しました。

佐賀県神埼市の無職、於保照義被告(68)は、平成26年8月、佐賀市の残土置き場で、
前もって掘られた深さおよそ5メートルの穴に、山口県下関市の不動産会社の経営者で
韓国籍の羅時燦さん(当時76歳)と知り合いの女性(当時48歳)の2人を落とし、
土砂をかけるなどして埋めて殺害したとして、殺人の罪に問われています。

佐賀地方裁判所で4日から始まった裁判員裁判で於保被告は、
「黙秘します」とだけ述べ、弁護側は起訴された内容についてすべて争う姿勢を示しました。

検察は、冒頭陳述で、羅さんから4000万円の借金の返済を求められた於保被告は
羅さんを犯行現場に呼び出し、油圧ショベルを使って車ごと2人を穴に突き落とし、
土砂をかけて埋めて窒息死させたなどと主張しました。

一方、弁護側は於保被告が、借金をめぐって2人を殺害するほど追い詰められていたとは言えず
遺体から死因は特定されておらず、あいまいな証拠で有罪にしてはならないと主張し、
起訴内容についてすべて争う姿勢を示しました。

この裁判は、8月6日に判決が言い渡される予定です。

06/04 12:14