0001みつを ★
2018/06/04(月) 20:20:16.51ID:CAP_USER92018/06/04
2016年米大統領選のロシア疑惑をめぐり、ドナルド・トランプ米大統領は自分自身に恩赦を与える権限があるが、そうするつもりはないと、法律顧問のルディ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長が3日朝、発言した。
米紙ニューヨーク・タイムズは2日、トランプ氏の元弁護士がロバート・ムラー特別検察官に宛てた手紙で、大統領は自分自身に恩赦を与えることができると主張していたと、手紙を入手して報道していた。
これを受けて、米ABCテレビの番組「ジス・ウィーク」の司会者がジュリアーニ氏に、大統領は自らに恩赦を与えられるのかと質問した。トランプ氏の法律顧問トップのジュリアーニ氏は、「おそらくできる」と答えつつ、「(トランプ氏は)自分に恩赦を与えるつもりはまったくない」と述べた。
ジュリアーニ氏はさらに、「政治的な余波は大変なことになると思う。他人に恩赦を与えるのと、自分にそうするのはまったく別の話だ」と続けた。
下院共和党のケビン・マカーシー院内総務は3日、CNNで、いかなる大統領も自分自身に恩赦を与えるべきではないと発言した。
そもそもなぜ自分に恩赦を?
ロバート・ムラー特別検察官は、大統領選でトランプ陣営がロシア当局と結託していた可能性を捜査している。
捜査チームはさらに、政権発足前にロシア大使と情報交換していたとされるマイケル・フリン元大統領補佐官(虚偽供述などで起訴)の解任や、それに伴うジェイムズ・コーミー前連邦捜査局(FBI)長官の解任、ロシア疑惑捜査から身を引いたジェフ・セッションズ司法長官に対する批判などをめぐり、トランプ氏が大統領として司法を妨害したかも調べている。
トランプ氏は一貫して捜査を「魔女狩り」と批判し、ツイッターで繰り返し罵倒してきた。
本当に大統領が合法的に自分自身に恩赦を与えられるのかについては、前例がないため、確かな答えが得られない。
ウォーターゲート事件で弾劾手続きの開始を受けて1974年8月に辞任したリチャード・ニクソン大統領の場合、司法省は大統領は自分自身に恩赦を授けられないと判断を示した。しかし、違憲ではないという意見もある。
ニューヨーク・タイムズが報道したトランプ氏の弁護士の手紙にも、そうした見解が書かれていた。今年1月29日付の手紙で、当時大統領の法律顧問チームの1人だったジョン・ダウド弁護士は、大統領は米国司法のトップとして憲法上、召喚も起訴もされることがなく、司法妨害に問われることもなく、自らの権限によって捜査をいつでも打ち切ることができるし、自分に恩赦を与えることもできると主張していた。
この手紙が流出し、報道されたことを受けて、トランプ氏はツイッターで「ロシアとの結託はない(民主党の以外は)。この金食い虫で嘘っぱちの魔女狩りはいつ終わるんだ? 本当にこの国のためにならない。特別検察官・司法省は僕の弁護士の手紙を、フェイクニュース・メディアにリークしてるのか? 民主の汚職を見るべきじゃないのか」などと、苛立った様子で書いた。
ジュリアーニ氏も5月末、特別検察官の捜査は「完全に不当」なものかもしれないと発言していた。
ムラー特別検察官は、司法妨害の疑いをめぐりトランプ氏自身に対する事情聴取の機会を要求している。トランプ氏は今年1月の時点で「楽しみにしている」と発言したが、弁護士たちは偽証罪で訴追される可能性を懸念して、反対している様子だ。
ジュリアーニ氏はABCに対して、「(聴取を)受けない方向性で解決され始めている」と述べた。
もし大統領が事情聴取の求めに応じなければ、特別検察官は連邦大陪審による召喚を要求する可能性があるが、リークされた手紙は、トランプ氏側は召喚を阻止する構えだと示している。
大統領に対してどのような司法手続きが可能なのかを、法廷で争う展開も考えられる。
一方で、仮にトランプ氏が特別検察官による起訴や法廷の判決など、司法手続きについて自分に恩赦を与えたとしても、連邦議会が大統領を弾劾するかどうかの政治的手続きとは別の流れになる。恩赦で弾劾手続きを阻止することはできない。
(英語記事 Trump 'could pardon himself over Russia but won't', says Giuliani)
トランプ米大統領が自分自身に恩赦を与えるのは「政治的に大変だ」とルディ・ジュリアーニ氏
https://ichef.bbci.co.uk/news/410/cpsprodpb/51F9/production/_101858902_047213182-1.jpg