全雄トラフグ稚魚 養殖いけすへ

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20180605/5030000845.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

養殖トラフグの生産量が日本一の長崎県で、白子を持つことからメスより高値で取り引きされる
オスだけを生産する技術が開発され、実用化に向けて養殖用のいけすに稚魚が移されました。

トラフグは白子を持つオスが、メスより2割ほど高い値段で取り引きされることから、
長崎県総合水産試験場は東京海洋大学などと協力して、
オスだけを生産する技術を研究し、3年前に開発に成功しました。

これまでに通常のトラフグに比べて成長に差がないことを確認し、
5日は、実用化に向けて稚魚7000尾を養殖用のいけすに移す作業が佐世保市の沖合で行われました。

この稚魚は、全てがオスの「全雄」と呼ばれ、性別を決める「X」と「Y」の染色体のうち、
次世代が必ずオスになる「Y」の染色体しか持たない「超雄」と言われるトラフグと
メスを掛け合わせることで、産まれました。

遺伝子を操作せずにオスだけを作る技術で、さらに試験場ではこれらの稚魚の親に
白子ができやすい系統を選ぶことで、全てのトラフグから白子がとれるよう生産を進めるということです。

試験場は8つの養殖業者と協力しておよそ5万尾の「全雄」トラフグを育て、
来年10月以降に品質や価格などの評価を行うということです。

県総合水産試験場の濱崎将臣主任研究員は、
「養殖業者の所得の向上に貢献するとともに消費者に手軽においしい白子を食べてもらいたい」
と話していました。

06/05 17:10