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2018年6月5日 / 17:02 / 2時間前更新
ユーロ離脱、一度も検討せず=イタリアのコンテ新首相

[ローマ 5日 ロイター] - イタリアのコンテ新首相は5日、ユーロ離脱について「一度も考えたことが無い」と言明、金融市場などの不安払しょくに努めた。

議会で所信表明演説に臨んだ後、討論の最後に「ユーロ離脱はこれまで検討したことも無く、検討中でもない。このことを改めて強調する必要がある」と述べた。

所信表明演説では、国民に急進的な変革をもたらすと約束した。

首相は「本当のところ、われわれは急激な変化をもたらしており、そのことを誇りに思う」とした上で、新興組織「五つ星運動」の公約である最低所得保障(ユニバーサル・ベーシックインカム、UBI)や右派政党「同盟」の公約である不法移民の流入阻止が優先課題になると語った。またユーロ圏の財政規律については「市民の助成」こそを目的にすべきとした。

今後、上院では5日に、下院では6日に内閣信任投票が行われるが、両院とも首相を支持する五つ星と同盟が過半数を握っており、新内閣は信任される見通し。

両党の連立内閣は、五つ星を率いるディマイオ氏が副首相兼経済発展・労働相に、同盟のサルビーニ書記長が副首相兼内相に就任した。首相のコンテ氏は法学者で政治経験はなく、政権内で指導力を発揮できるか不透明だ。