羽田空港の機能強化をめぐり、国は6日、都心上空ルートの運用など飛行経路を見直すことで、首都圏全体での騒音の共有を進める考えを改めて示しました。

 羽田空港の機能強化に伴う航空機騒音の問題を話し合う県と県内の関係市町による連絡協議会が6日、千葉市内のホテルで開かれました。

県によりますと、国側は機能強化後に導入する南風時のいわゆる「都心上空ルート」について、千葉県内は原則6000フィート以上の高い高度を飛行し、このうち松戸市から佐倉市までの上空は約7000から1万フィートで飛行する考えを改めて強調しました。

また、北風好天時の富津沖海上ルートについても、今年度中に海ほたるPAにあるランドマークビーコンの輝度を上げ、昨年度19・4%だった運用比率を最低でも25%程度に引き上げたいと説明しました。

こうした国の説明に対し連絡協議会は航空機騒音の軽減と対策の強化を引き続き求めるとしています。

羽田空港の機能強化をめぐっては、国が東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年までに、国際線の便数をこれまでよりも約3万9千便増加させる方針を打ち出しています。




千葉テレビ 2018.06.06
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