NHK2018年6月9日 5時56分

民族差別をあおる内容の言葉が書かれた落書きが、8日までに川崎市内の公園や橋など26か所で相次いで見つかり、市は器物損壊の疑いで警察に被害届を提出しました。

川崎市によりますと、今月6日、高津区の広場の2つのベンチに在日コリアンなどへの民族差別をあおる内容の言葉が落書きされているのを清掃活動をしていた人が見つけ、市に届け出ました。

翌日も、近くの公園などで同じような落書きが見つかったことから、市が全域を調べたところ、8日までに高津区や中原区など4つの区の26か所で、合わせて46件の被害が確認されたということです。

落書きはベンチやごみ箱、橋などに、いずれも油性と見られるペンで書かれていて、川崎市は落書きが見えないようテープで覆ったうえで順次、文字を消す作業を進めるとともに、ほかにも落書きがないか調べることにしています。

川崎市は、先に見つかった一部の落書きについてはすでに器物損壊の疑いで被害届を提出しているということで、警察が詳しい状況を調べています。