ことし3月以降、沖縄県内で流行が続いたはしかの感染について、沖縄県はこの4週間で新たな患者が確認されなかったとして11日、「流行が終息した」と宣言しました。

沖縄県内ではことし3月、台湾から沖縄を訪れた男性にはしかの感染が確認されて以降、感染が広がり、これまでに99人の患者が確認されました。

しかし、先月中旬以降、4週間にわたって新たな患者は確認されておらず、沖縄県は国の指針に基づき11日に「流行が終息した」と宣言しました。

沖縄県によりますと、はしかの流行を受けて、県内では今月6日までにツアーや宿泊予約をキャンセルした人は5500人余りに上り、損害額は試算でおよそ4億2000万円と観光に大きな影響が出たということです。

また、はしかに感染した患者のおよそ7割は20代から40代と予防接種を1回しか受けていない世代が目立ったほか、観光業や接客業の人への感染の広がりが目立ったということです。

沖縄県保健医療部の砂川靖部長は記者会見で「ワクチンを2回接種している人の割合が95%を超えれば、ウイルスを持ち込まれても流行には至らないと言われており、今後もワクチンの接種率の向上に努めたい」と述べました。

2018年6月11日 16時28分
NHK NEWS WEB
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