◆天守閣木材調達などに94億余円

名古屋城天守閣の木造での復元に向けて、名古屋市は柱やはりに使う木材の調達や製材を行うため、工事を請け負う大手建設業者と94億円あまりの契約を結ぶ方針を公表しました。
名古屋市は、12日、名古屋城の新しい天守閣の木材の調達や製材について、工事を請け負う竹中工務店と結ぶ契約の内容を公表しました。

それによりますと、890本の柱のほとんどは国産のヒノキを用い、1181本のはりのほとんどは国産の松やヒノキを使うことにしていて、土台の部分には外国産の木材を用いるということです。
ヒノキの柱の多くは樹齢300年以上、直径が1メートルにおよぶ大きな木を切り出すことにしていて、契約金額は94億円5000万円あまりに上ります。
市はこの契約を結ぶための議案を6月19日から開かれる6月定例議会に提出することにしています。

また、床や天井などに使う木材については、今後、契約を結ぶことにしていて木材の調達や製材の費用はあわせて203億円と、建設費全体の約4割を占めるということです。
名古屋市の名古屋城総合事務所は「大きな木材については早めに調達し、乾燥や製材に入る必要があるためこのタイミングで契約する必要がある」としています。

NHKニュース 2018年06月12日19時34分
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20180612/5506781.html