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カナダで遺伝子組み換えの小麦 念のため輸入停止
2018年6月16日 3時54分

販売が禁止されている遺伝子組み換えの小麦がカナダで見つかったとして、農林水産省は15日から当面、カナダからの小麦の輸入を停止すると発表しました。ただ、輸入品に混入する可能性は低いとしていて、念のための措置だとしています。

農林水産省によりますと、日本時間の15日、カナダの食品検査庁がアルバータ州南部の農道や畑で遺伝子組換えの小麦が見つかったと発表しました。これを受けて、農林水産省は15日から国として行っているカナダからの小麦の輸入と製粉会社への販売を停止しました。

この小麦の品種は食用や飼料用として一般的に販売されているものとは異なるため、農林水産省は日本が輸入する小麦の中に混入する可能性は低いとみていて、念のための措置だとしています。

今後、カナダ側と協議を行い、輸入品に混入していないことを示す検査を行うことを条件に輸入を再開する方針で、再開までに1か月程度かかるとみています。

カナダは、日本にとってアメリカに次いで2位の小麦の輸入相手ですが、農林水産省では、2か月分程度の小麦の備蓄があるほか、アメリカの小麦との代替も可能だとして、消費者への影響はほとんどないとしています。