https://mainichi.jp/articles/20180616/k00/00m/010/101000c

対話
北朝鮮側「日本の提起、良い流れ阻害」
毎日新聞 2018年6月15日 21時29分(最終更新 6月15日 21時29分)

 モンゴルで開かれた国際会議「ウランバートル対話」が15日、閉幕した。日朝当局者は14日に短時間接触したが、モンゴル外務省関係者によると、北朝鮮代表団の一人は14日「日本が提起する内容は今の(米朝対話など)良い流れを阻害しかねない」と語ったという。拉致問題に対する拒否反応とみられる。

 北朝鮮が派遣したのは外務省のシンクタンク、軍縮平和研究所のキム・ヨングク所長ら。研究所は主に対米関係を扱っているとされ、拉致問題を含む対日関係への専門性をもって日本と接触した可能性は低い。

 日本外務省によると、志水史雄アジア大洋州局参事官は14日、キム氏と接触し日本政府の基本的な立場を伝達。キム氏らは15日、記者団に「接触などない」「日本政府に聞いてくれ」と突き放した。(共同)