経団連は13日、大学教育の質の向上に向けて再編や統合といった経営改革を促す提言をまとめた。少子化の影響で大学を取り巻く経営環境は厳しい。経営基盤を強化するには大学の再編や統合が必要だと訴え、全体構想をつくる省庁横断型の会議体の設置を提案した。国立大学についてはひとつの国立大学法人が複数の大学を運営できるよう法改正すべきだとした。

 学生が集まらず、私立大学の4割が赤字経営となっている。経営改革に向け、助成や共済事業を担う日本私立学校振興・共済事業団の相談機能を強化するよう求めた。再編などに踏み切って経営改善に取り組む私立大学には助成金を与えるようにし、早期撤退や再編を促す案をあげた。

2018/6/13 16:55
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3170749013062018EE8000/