都市ガス供給停止続く中、「お風呂」の支援の輪
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MBS 更新:2018/06/20 19:43
https://www.mbs.jp/news/kansainews/20180620/GE000000000000023145.shtml

 茨木市や高槻市などではいまも11万戸あまりで都市ガスが止まったままです。無料でお風呂を提供する店など、すこしずつ支援の輪が広がっています。

 「ガス管に溜まった水をポンプでくみ上げる作業が行われています」(山田ひかる記者リポート)

 大阪ガスは揺れの大きかった地域でガス管が壊れていないかなどを確認するため、道路を掘り起こして中に溜まった水を抜くなどの作業に追われています。現在の復旧状況は大阪ガスのホームページで確認できますが、まだ広い範囲で復旧作業が必要なことがわかります。25日にはほとんどの世帯でガスが使えるようにしたいということで、20日は茨木市北春日丘4丁目など約5000世帯でガスが復旧しました。

 「やっぱり一番困るのは風呂ですね。電気と水道が通っていて、そんなに不便はなかったんですけど」(開栓された家の人)

 そんな中、20日茨木市に出来たのが「六甲の湯」。実はこれ陸上自衛隊が設営したお風呂で、午後3時のオープン前には約100人の行列ができました。男女それぞれ10人ずつ入れる大きな湯船。洗い場も10か所用意され、無料で利用できます。

 「お風呂に入らないとさすがに小さい子もいるので。(Q.お風呂は何日ぶり?)地震があった日からなので、きょうで3日目です」(利用者)

 お風呂の支援は民間でもおこなわれています。枚方市のスーパー銭湯「極楽湯」では茨木・高槻・摂津・吹田の4市に住む人に限り、無料で開放しています。

 「お風呂に入らないと、1日が終わらない感じなので、気持ちよかったです」(高槻から)
 「きのうは水風呂。(Q.家族のみなさんは?)オール電化の家の人に借りて入ったけど、ぼくは仕事で遅くなったので、家で水風呂。あったかいお風呂は最高でした」(茨木から)

 いつもの3倍もの客が来たという銭湯。そのぶんコストもかかりますが…

 「心のケアというかお風呂に入れないという精神的な苦痛を少しでもケアしたいので、無料開放すると決めました。ありがとうという言葉が非常にうれしいですね」(極楽湯枚方店 辻下和宏店長)


大阪震度6弱
臨時の無料入浴施設に列 ガス供給停止で
毎日新聞2018年6月20日 21時28分(最終更新 6月20日 21時28分)
https://mainichi.jp/articles/20180621/k00/00m/040/123000c

 大阪府北部を中心に震度6弱を観測した地震で、ガスの供給停止が続く同府茨木市の若園公園で20日、陸上自衛隊による臨時の無料入浴施設が設けられた。被災者たちは列をつくり、温かい風呂に入って不自由な暮らしの疲れを洗い流した。

 隊員40人が男女別にテントを張り、6平方メートルのビニール製の風呂計四つと、シャワー計20台を設置。公園の貯水タンクにためられた水を、自前のボイラーで沸かした。

 母親と訪れた市立水尾小2年のポールマン・マヤアンさん(7)は「一番風呂!」とはしゃぎながら湯船につかった。今も自宅のガスは使えず、17日夜以来の入浴に「生き返るわー」と喜んだ。

 施設は30日ごろまで開放予定で、入浴時間は正午から午後9時まで(午後1時までの1時間は障害者など配慮の必要な人が対象)。【畠山哲郎】


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