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薬物問題に詳しい弁護士も『これ以上、大麻の厳罰化は難しい』と言っている。

若者に広がり深刻も…大麻の罪が覚醒剤より軽いのはなぜ?
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/176736/1

日本では覚醒剤と大麻の罪の重さが違う。大麻は、覚醒剤より罪が軽いとされているのだ。
いったいなぜなのか。

「覚醒剤取締法では、売人などでない一般人の単純使用は懲役10年以下。大麻取締法では、
使用を罰する規定はなく、一般人の単純所持で5年以下の懲役と定められています。
こうした差があるのは、2つの法律をめぐる歴史が違うことが理由です」

こう言うのは、薬物問題に取り組む小森榮弁護士。覚醒剤は戦後の日本で広く
蔓延したため、どんどん規制が強化された。一方の大麻は、もともと日本では
繊維の素材として栽培されていて、薬物として吸引する習慣がなかった。
それなのにGHQが全面禁止にしたため、戦後は麻縄用等の大麻を栽培する
農家を守るために、むしろ緩和されていった時期すらある。

「やがて、法改正で覚醒剤が厳罰化されるにつれて、バランスをとるために
大麻の刑罰も重くなりました。しかし“大麻で死んだ人間はいない”という
言葉もあるように、覚醒剤ほどの実害はないため、同等の刑罰までは
設定できないのでしょう」(小森氏)

戦前の日本で規制されていたのはアヘンくらいで、欧米から見ると薬物天国だった。
ところが厳罰化が進んだ現在、日本は欧米よりはるかに薬物規制が厳しい国になっている。

「欧米では、覚醒剤ですら単純使用なら刑事罰にならない国が多く、大麻については
規制緩和の流れもある。最近、日本では若者の大麻使用が問題視されていますが、
これ以上の厳罰化は難しいと思います」(小森氏)