◆ノネコ 譲渡先募集、「センター」設置 環境省が来月から捕獲 特別天然記念物アマミノクロウサギなど捕食 奄美大島/鹿児島

鹿児島県・奄美大島で野生化した猫「ノネコ」が国の特別天然記念物アマミノクロウサギなどを捕食している問題で、島内5市町村の「奄美大島ねこ対策協議会」は環境省が捕獲するノネコの引き取り希望者を募集している。
責任を持って飼える個人、団体が対象。5市町村のホームページに募集要項を掲載している。

ノネコ対策では今年3月、国や県、同協議会が島内の生態系を守るため森林内のノネコを捕獲し、引き取り手が見つかれば譲渡、見つからなかった場合は安楽死処分するノネコ管理計画を策定した。
環境省は計画に基づき、かごワナ100基を設置して7月〜来年3月に270匹を捕獲する予定。

協議会は同県奄美市に最大50匹を一時収容できる「奄美ノネコセンター」を設置し、ウイルス検査などをして1週間で譲渡先を探す。
譲渡前に不妊・去勢手術をする。

引き取りは人に慣れていないノネコを終生飼養できることが条件。
団体は新たな飼い主を探す非営利団体や動物愛護団体などに限定する。

譲渡先は協議会が審査して認定し、譲渡前講習会の受講や譲渡後1年間の飼養報告も義務づける。
問い合わせは協議会事務局の奄美市環境対策課 ※電話番号はソースでご確認ください

ノネコは600〜1200匹生息していると推定され、アマミノクロウサギやケナガネズミなど在来の希少種を襲うことが確認されている。
世界自然遺産登録に向け対策が求められている。

毎日新聞 2018年6月23日地方版
https://mainichi.jp/articles/20180623/ddl/k46/040/577000c