0001ばーど ★
2018/06/27(水) 08:58:48.80ID:CAP_USER9JAXA=宇宙航空研究開発機構によりますと、4年前に打ち上げられた探査機「はやぶさ2」は、地球から3億キロ離れた目標の小惑星「リュウグウ」に、27日到着する見通しです。
「リュウグウ」は地球と火星の間にある小惑星で、直径はおよそ900メートル、南北の極と赤道部分が角張ったこまのような形をしていて、岩石には46億年前に太陽系が誕生したころの水や有機物が残されている可能性が高いとされています。
「はやぶさ2」はことし8月ごろまで、上空2万メートルから地表の形を詳しく観測したあと、3回にわたって着陸し、岩石を採取する計画です。特に最後の着陸では、金属の弾丸を小惑星にぶつけて表面に穴を作り、地中の岩石を採取する世界初の挑戦を行います。
その後「はやぶさ2」は、来年12月ごろにリュウグウを離れて、およそ1年かけて地球に戻る計画で、持ち帰った岩石から水や有機物が確認できれば、生命の起源解明にもつながるため、その成果に世界の注目が集まっています。
■小惑星「リュウグウ」とは
小惑星「リュウグウ」は、地球と火星の間にあり、太陽の周りをおよそ1年3か月かけて回っています。
直径はおよそ900メートルで当初は、じゃがいものような丸い形が想定されていましたが、「はやぶさ2」が撮影した画像から、南北の極が角張り赤道付近が山脈のように膨らんだ「こま型」をしていることが確認されました。
また赤道付近には200メートル前後のクレーターのようなくぼみがあるほか、表面の一部には岩の塊とみられる出っ張りも多く見られます。
「リュウグウ」は地上からの観測で、太陽系が誕生したおよそ46億年前の水や有機物を含んだ岩石が残されていると見られ、目標に選ばれました。
名前も一般から募集し、水の存在が期待されていることから、おとぎ話の浦島太郎に登場する海の底の竜宮城にちなんで決められたということです。
「はやぶさ2」は「リュウグウ」から”玉手箱”を地球に持ち帰れるのか、探査の成果に注目が集まっています。
■小惑星に生命の起源?
日本をはじめ世界各国が小惑星の探査に取り組むのは、小惑星が、太陽系ができたころの姿をとどめていて、地球上の生命の起源を探る手がかりになると期待されているためです。
小惑星は、およそ46億年前に太陽系が形づくられる過程でちりやガスが集まるなどしてできた天体で、それらがさらに集まって地球のような惑星を形成したと考えられています。
このうち惑星にならなかった小惑星が火星と木星の間を中心に数十万個見つかっていて、中でも7割以上を占めるのが「リュウグウ」のようなC型小惑星と呼ばれるタイプです。
C型小惑星は大きな天体に取り込まれなかったことから熱による変化が少なく、古い時代の姿をとどめ、岩石の中には水や有機物が残されていると考えられています。
こうした小惑星が地球にぶつかり、生命の”材料”となる水や有機物がもたらされて地球に生き物が誕生したとする説があり、C型小惑星の岩石を持ち帰り詳しく分析すれば宇宙でどう有機物が作られ、生命の起源につながったか、解明できると、期待されています。
■「はやぶさ2」ここまでの飛行
小惑星探査機「はやぶさ2」は、2014年12月3日、鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Aロケットで打ち上げられました。
すぐには小惑星「リュウグウ」を目指すコースには入らず、まず、1年かけて太陽を周回して、地球のそばを通過するコースをとりました。
これは地球の引力を使って加速しながらコースを変える「スイングバイ」と呼ばれる航法で、「はやぶさ2」は、このスイングバイを成功させ、「リュウグウ」に向かうコースに入りました。
その後はイオンエンジンを断続的に噴射して速度を上げ、太陽を2周しながら目標の小惑星「リュウグウ」に徐々に近づいていきました。
>>2以降に続く
2018年6月27日 4時08分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180627/k10011496811000.html?utm_int=all_side_ranking-social_002