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省庁幹部逮捕、過去にも=局長クラスは異例
2018年07月04日20時55分

 汚職事件で中央省庁の職員が逮捕されたケースは過去にもあったが、局長クラスが捜査対象となるのは極めて異例だ。


 防衛省では2007年、守屋武昌元事務次官が防衛専門商社「山田洋行」からゴルフ接待を受けていた問題が表面化した。東京地検特捜部は現金やゴルフ接待などの収賄容疑で守屋元次官を逮捕。一、二審で実刑判決を受け、服役した。

 旧大蔵省では1998年、職員が金融機関から接待を受けた見返りに、検査情報などを提供していたことが発覚。同省のキャリア官僚や日銀の幹部らが収賄などの容疑で逮捕された。計112人が停職や減給などの処分を受け、当時の三塚博蔵相と小村武事務次官が引責辞任した。

 96年には旧厚生省の岡光序治事務次官(当時)が官房長などを務めた92〜95年、特別養護老人ホーム建設に対する補助金交付などで便宜を図った見返りに現金6000万円などを受け取ったとして警視庁に収賄容疑で逮捕され、懲役2年の実刑判決を受けた。

 09年には厚生労働省の村木厚子雇用均等・児童家庭局長(当時)が偽の証明書を発行したとして虚偽有印公文書作成・同行使容疑で大阪地検特捜部に逮捕、起訴された。しかし、押収した証拠品のフロッピーディスクの文書データを担当検事が改ざんしていたことが判明し、村木さんは無罪となった。