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カンボジア総選挙 野党 ”政権が投票強制 日本政府支援やめよ”
2018年7月17日 1時12分

今月29日に投票が行われるカンボジアの総選挙に参加が認められず、投票のボイコットを呼びかけている最大野党の幹部は政府・与党による投票の強制が行われているなどとして、選挙を支援する日本政府は直ちに支援をやめるべきだと改めて訴えました。

カンボジアの総選挙は今月29日の投票に向け選挙戦が始まっていますが、5年前の前回の選挙で、40%を超える票を得た最大野党の救国党は、去年、裁判所に解党を命じられ、参加が認められていません。

救国党の幹部の多くは、強権的な姿勢を強めるフン・セン政権の弾圧を恐れ国外に逃れていて、このうちムー・ソクア副党首が、隣国タイで、NHKの取材に応じました。

ソクア氏は、救国党が投票のボイコットを呼びかけているのに対し、政府・与党は「投票に行かなければ逮捕する」などと有権者を脅迫し、投票を強制していると述べました。

また、選挙に参加しているのは、フン・セン首相率いる与党の人民党以外は、経験の乏しい小政党ばかりで、「投開票を監視する立会人を出すことさえできない」としています。

そして、「このまま選挙が行われたとしても恥さらしにしかならない」と述べたうえで、選挙への支援について、欧米が打ち切る中、日本政府が続けていることについて、「日本の支援がある限り、フン・セン首相は譲歩しない」と述べ、日本政府は直ちに支援をやめるべきだと改めて訴えました。