https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20180721/0001707.html

北方領土の空路墓参へ結団式
07月21日 19時07分

航空機を使った北方領土への墓参が去年に続いてことしも22日から実施されるのを前に、訪問団の結団式が道東の中標津町で行われました。

航空機を使った墓参は高齢化する元島民の負担を減らすために行われ、去年は6月に現地の天候の影響で一度中止されたあと、9月に初めて実施されました。

ことしは22日午前に中標津空港を出発し、国後島と択捉島を訪れる2つのグループに分かれて現地で1泊して3つの墓地で墓参りをする予定です。
21日は中標津町で元島民や政府関係者などおよそ70人が参加して結団式が行われ、「千島歯舞諸島居住者連盟」の脇紀美夫理事長は「航空機を使った墓参は天候に左右されるため何とか実施されることを祈っています」とあいさつしました。

戦後初めて島を訪れるという択捉島出身の富川和子さん(81)は「この機会を逃したらもう行けないと思い、思い切って参加しました。父の墓に『初めて来たよ』と報告したい」と話していました。

また、国後島出身の伊藤光子さん(75)は「去年は霧で中止になったので、あすは天候に恵まれて何とか出発できるといいです」と話していました。