ギリシャの首都アテネ近郊の沿岸部各地で23日、大規模な山火事が発生し、AFP通信によると、消防当局は24日、74人が死亡したことを明らかにした。負傷者も160人以上に上っている。現地は40度を記録するなど猛暑が続き、熱波が影響している可能性がある。

 火災は沿岸部の森林地帯や村で発生した。死者の多くはアテネ東方のリゾート地マチの自宅や車中で発見され、当局は住民や観光客らに屋内からの退避令を出した。被災者は海岸に詰め掛け、ボートによる救助を待った。

 政府は被災各地につながる列車を運行停止にし、道路を封鎖。アテネの観光名所パルテノン神殿も火災による気温急上昇のために閉鎖した。チプラス首相は「全ての救助隊を動員する」と表明し、欧州連合(EU)加盟国にも救助要請した。
 
 火災と猛暑の気温上昇との関連は不明だが、AFP通信はフィンランドやノルウェーなどでも今年、火災が起きた事例を紹介。高温が続くラトビアでは山火事が5日間続き、8平方キロ以上が焼失した。(時事)。(2018/07/24-23:52)



時事通信 
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018072400764