担任教諭の思い込みで罰を受け、そのストレスで不登校になったとして、桶川市の中学3年の男子生徒が市に慰謝料など300万円の支払いを求めてさいたま地裁に提訴し、同地裁で26日、口頭弁論が開かれた。市側は争う姿勢を示している。

 訴状などによると、男子生徒が中学1年だった2016年4月、トイレで友人とふざけあっていたところ、担任が事実確認をしないで男子生徒だけを注意。必要な時を除いて教室の席から離れたり、友人との私語を禁じたりするなどしたという。

 男子生徒はその後、ストレスなどから過敏性腸症候群などになり、不登校になり、生徒側は「耐え難い精神的苦痛をもたらすものだった」と主張している。

 市教委は取材に、「不適切な指導ではあったが、体罰ではない」としている。

2018年7月26日(木)
埼玉新聞
http://www.saitama-np.co.jp/news/2018/07/27/02_.html