https://mainichi.jp/articles/20180728/k00/00m/020/008000c

米コカ・コーラ
年内に北米の炭酸飲料の値上げへ
毎日新聞 2018年7月27日 17時45分(最終更新 7月27日 17時45分)

クインシーCEO「関税もコスト増の要因の一つだ」

 【ワシントン高本耕太】米コカ・コーラ社が年内に北米地域で販売する炭酸飲料の値上げに踏み切る。トランプ政権が中国産アルミニウムなどを対象に追加関税措置を取って缶の価格が上昇するなど「コスト増」が影響した。生産の一部国外移転を発表したオートバイ大手ハーレーダビッドソンと並び、コカ・コーラ社は米国を代表するブランドで、トランプ大統領の大好物としても知られている。

 コカ・コーラ社のクインシー最高経営責任者(CEO)は25日、CNBCテレビに出演し、運送費や人件費高騰に加えて「関税もコスト増の要因の一つだ」と指摘した。値上げ時期や対象商品、値上げ幅など詳細は明らかにしていない。
 トランプ氏は同社の「ダイエット・コーク」を1日12本飲むといわれるほどの愛飲者。24日に公表された個人弁護士との会話テープでも「コークを持ってきてくれ」と側近に頼む様子が録音されていた。
 ロス商務長官は今年3月、政権の鉄鋼・アルミ関税措置を説明するためテレビにたびたび出演した際に、コーラの缶を掲げて「鉄鋼・アルミ価格の上昇は1本あたり1セント未満。消費者への影響はほとんどない」と説明していた。