https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180727/K10011551201_1807271344_1807271439_01_02.jpg

「マジだまされたー」「本物そっくりのサイトにつながって…」。
うっかりだまされてアクセスすると、勝手にスマートフォンが、ショートメールをばらまき配信したり、大事な個人情報を抜き取られたりしてしまいます。急増している「偽・佐川」。厳重注意です。
(ネットワーク報道部記者 郡義之 飯田耕太)

■午前0時に何の用?

それは、今月24日午前0時すぎのことでした。
私(郡)のスマートフォンに1通のショートメールが。
「こんな夜中に誰だ?」と思って見ると、宅配便の不在通知連絡。

こんな内容でした
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180727/K10011551201_1807271345_1807271439_01_04.jpg

さらに、佐川急便とおぼしき企業のホームページへ誘導するリンクが。
「何か荷物頼んだっけ?」
早速リンクをクリックしてみると、それらしき画面に誘導されました。

そのページには、荷物を追跡するためインストールを求めるボタンがありました。
通常、宅配便であれば、自宅の郵便受けに不在通知を入れていくはず。
「これは変だ」 私はここで操作をやめました。
後日、ショートメールの発信元の番号に電話してみましたが、つながりませんでした。

■「偽・佐川」

独立行政法人のIPA=情報処理推進機構によりますと、今月に入って『偽・佐川』に関する相談件数が増えているそうです。
ネットでは、偽メールを受け取った人たちから、注意を呼びかける投稿が相次いでいます。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180727/K10011551201_1807271345_1807271439_01_05.jpg

佐川急便に取材すると「最近、迷惑メールが増えていて、お客様からの問い合わせも多い」とのこと。
同社では今月19日、ホームページを通じて迷惑メールの事例を紹介しながら注意を呼びかけています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180727/K10011551201_1807271344_1807271439_01_06.jpg
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私(郡)は事例1のケース、全部で23のパターンが確認されているそうです。
記者に届いた「偽・佐川」のホームページと、本物のホームページを比較してみました。
私(郡)は事例1のケース、全部で23のパターンが確認されているそうです。


記者に届いた「偽・佐川」のホームページと、本物のホームページを比較してみました。
物は問い合わせ送り状の番号を入力する欄があります。
偽物はインストールをするボタンになっています。本物そっくりですが、ここに注意です!

「迷惑メールのような形で送られるのは以前からあり、そのつど、ホームページに事例を公開してきました。そもそも不在通知などの案内をショートメールで送ることはないので、十分に注意してほしい」(佐川急便広報部)

■アクセスするとどうなる?

偽のホームページにアクセスすると、アプリをダウンロードするよう求められます。

が…。

「うっかり偽佐川のアプリをインストールしたらスマホが勝手に迷惑SMS送りまくってる…」
「知らない人からたくさん電話来て説明と謝罪の繰り返し。ツライ…」

いったいどんな、事態に陥るのでしょうか。

情報セキュリティー会社「トレンドマイクロ」の広報担当者、中吉雅代さんに聞きました。

▽不正アプリをインストール後、画面がロックされる、もしくは、操作権限を乗っ取られる
▽別の不正なアプリを勝手にダウンロードされたり、ファイルを削除されたりする
▽登録している電話番号やメールアドレスを抜き取られてしまう

SMS=ショートメッセージを利用して、不正なウェブページに誘導する「スミッシング」と呼ばれるフィッシング詐欺の手口です。
また、ネットバンクやネットショッピングで使っているIDやパスワード情報などまで、知らぬ間に盗みとられるおそれがあるそうです。
銀行関連のアプリが不正なものに置き換えられてしまうケースもあり、知らずにパスワードを打ち込めば、不正送金につながる危険性もあります。

以下ソース先で

2018年7月27日 16時35分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180727/k10011551201000.html