スーパーで買い物をしていると、いろいろな店で同じメロディーが聞こえてくる。そう思ったことはないだろうか。「ポポーポポポポ、ポポーポポポポ、ポポポポポ〜」という、やけに耳に残る曲だ。

記者がいつも行く大型スーパーでは、売り場によって聞こえてくる音楽が違う。スーパーのオリジナルキャラクターのイメージソングや、ほとんど気にならないようなさりげないBGMが流れている。

そんな中、総菜やデザートの売り場に近づくと、あの音が聞こえてくる。他のBGMと比べて、少し離れていても耳に入ってきやすい。聞こえてくる方に近づいていくと、総菜が並ぶ棚の上に、顔が描かれた小型の機器があった。

この機器が、あの音を流している「呼び込み君」。2000年から販売されている。耳に残る独特のメロディーを気に入っている人はたくさんいるようで、動画投稿サイトにも音源が多数アップされている。

なぜ呼び込み君はたくさんの店舗に広まり、発売から20年近くたっても流され続けるのだろうか。

発売から18年たっても廃れずに呼び込み君が使われ続けている。その理由について藤巻さんは「やはり、音楽の力ではないでしょうか」と話す。

「『気になる』『耳に残る』という声が多く、今でもたくさんお問い合わせをいただきます」。また、スーパーなどの売り場で流れる曲として定着していることから、「お客さんを呼んでくれる効果がある」という声もあるという。

呼び込み君は群馬電機のWebサイトで、1台から購入できる。価格はLED付きで2万9800円、LEDなしで2万1800円(いずれも税別)。個人で購入するケースもあるという。

「お子さまへのプレゼントとして購入される方もよくいらっしゃいますね。お子さまが店で曲を聞いて、気に入ってしまうそうです」

スーパーで「ポポーポポポポ」と聞こえてきたら、その音を発している「呼び込み君」を探してみてはどうだろうか。小さな機器の中に、長く使われ続ける技術とメロディーが詰まっている。

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http://www.itmedia.co.jp/business/spv/1807/26/news020_2.html

補足
https://www.youtube.com/watch?v=b7pzTtrnUyc