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北極海に浮かぶノルウェー領の島に上陸したドイツのクルーズ客船の乗員1人が28日、
ホッキョクグマに襲われ、クマはその場で射殺された。当局が翌29日、明らかにした。

ホッキョクグマに襲われたのは、ハパックロイド・クルーズ(Hapag-Lloyd Cruises)のブレーメン
(MS Bremen)号で、観光ツアーに同行しスバルバル(Svalbard)諸島のスピッツベルゲン
(Spitzbergen)島を訪れた40代の乗員。

男性は上陸直後にこのクマに襲われて頭部を負傷。搬送先のトロムソ(Tromso)病院によると、
男性の命に別条はなく、容体は安定しているという。

警察幹部はAFPに対し、「ホッキョクグマは別の乗員によって射殺された」と明かした。

ハパックロイド・クルーズは、「正当防衛」だったと説明。同社は地元当局から停泊許可を得ているとしている。

また同社広報の話では、通常は「動物が接近すれば、直ちに上陸を中止している」として、
「今回の出来事は誠に遺憾だ」と述べた。

ノルウェーでは1973年からホッキョクグマを保護。
2015年の個体数調査によると、スバルバル諸島における生息数は約1000頭だという。


ノルウェー領スピッツベルゲン島で射殺されたホッキョクグマ(2018年7月28日撮影)。
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