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広島県南部の流出土砂は400万立法メートル超 国の推計調査
2018年8月6日 5時56分豪雨 検証

西日本を中心とした豪雨で、土砂災害の被害が集中した広島県南部の地域で流出した土砂の量は400万立方メートルを超えることが、国の推計調査でわかりました。4年前の土砂災害の8倍を上回る量で、完全な撤去までは、まだ長い時間がかかる見通しです。

先月の豪雨では、広島県内のほぼすべてにあたる20の市と町の504か所で土砂災害が発生し、87人が死亡するなど、甚大な被害が出ました。

国土交通省では、なかでも被害が集中した広島市や呉市、それに坂町など、県南部の地域に流出した土砂の量を、衛星写真などを解析して推計した結果、少なくとも400万立方メートルを超えることがわかりました。

これは大型ダンプカーおよそ70万台分で、77人が犠牲となった4年前の広島市での土砂災害の8倍を上回る量だということです。

各地で土砂の撤去作業が続けられていますが、自治体側は、どこまで取り除いたかも把握しきれていないのが実情で、完全な撤去までは、まだ長い時間がかかる見通しです。

県では「被害が広範囲にわたり、作業を難しくしているが、人手や重機などの機材の確保に努め、復旧を急ぎたい」としています。