0001みつを ★
2018/08/07(火) 19:29:19.70ID:CAP_USER9浸水の倉敷で119番、2500件殺到 通常の25倍「異常な状況」
西日本豪雨2018.8.7 18:14
西日本豪雨で広範囲が浸水し50人以上の死者が出た岡山県倉敷市で、雨が激しさを増した7月6日午後10時からの24時間に2500件以上の119番が殺到したことが7日、倉敷市消防局への取材で分かった。同消防局の1日の平均通報数(約100件)の25倍に当たり、消防隊員は「電話が鳴り続け、席から立ち上がることもできない。異常な状況だった」と振り返る。
大雨の予報を受け、同消防局は7月6日夕から全職員約460人を緊急招集。市民からの119番を受ける指令管制室は通常の約3倍の20人態勢で災害に備えた。
倉敷市が真備町地区全域に避難勧告を出したのは6日午後10時。「裏山が崩れた」。同消防局によると、勧告後で最初の被害通報とみられる電話は同34分ごろ、真備町地区の住民からだった。
午後11時35分ごろには隣接する同県総社市でアルミ工場が爆発、付近の住宅なども延焼した。その直後から、雨の状況や爆発音、避難に関する問い合わせで電話は鳴りっぱなしに。消防局の職員は当初、通常通りパソコンに通報内容を打ち込んでいたが追いつかず、黒板もすぐ情報で埋まった。その後は通報内容を紙に手書きし、受け取った指令者が現場の消防士に救助要請を出し続けた。
真備町地区など小田川の北側一帯に避難指示が出たのは7日午前1時半。国土交通省はその4分後、小田川と高馬川の合流地点付近で堤防の決壊を確認した。午前6時52分ごろには小田川の堤防決壊も確認された。
「川の水があふれそう」「家の人が逃げ遅れた」。夜明けとともに水浸しになった地区の全貌があらわになった午前5〜6時には、119番は1時間当たりピークの183件に。その後も通報は殺到し、100件をようやく切ったのは午後5時を過ぎてからだった。
浸水した自宅の2階に取り残された同地区の70代男性も、何度も119番し救助を求めた一人。消防隊員と電話がつながっても「救助に行けないかもしれない。できる限り自分の命を守る努力をして」と返答された。
携帯電話の電池の消耗を心配し、身内や親しい友人だけに「死ぬかもしれない。さようなら」と短く伝えた。同日夕、自衛隊のボートで救助された頃には電池が切れかかっていた。「とりあえず、命が助かっただけでも良かった」。男性は疲れた様子で振り返った。