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組織的カンニングで懲役 豆粒ほどの小型イヤホンも 中国
2018年8月8日 4時23分

受験競争が過熱する中国で、組織的なカンニングを行ったとして、裁判所が教育コンサルタント会社の男らに最大で懲役4年の実刑判決を言い渡しました。豆粒ほどの小型イヤホンや、消しゴム型の液晶ディスプレーを使って受験生に答えを教えていました。

中国国営の中国中央テレビなどによりますと北京市の裁判所は、おととし全国統一で行われた大学院の入学試験で、組織的なカンニングをしていた罪で教育コンサルタント会社の男ら6人に懲役4年から1年8か月の実刑判決を言い渡しました。

男らは、受験生33人に豆粒ほどの小型イヤホンや消しゴムの形をした液晶ディスプレーを渡し、試験会場近くのホテルから無線で、問題の答えを送信していたということです。

男らはカンニングをビジネスにして受験生から日本円で50万円ほどを受け取っていたということで、中国中央テレビは北京で起きた最近のカンニングとしては最大規模だと伝えています。

中国では、全国統一の大学入試に毎年およそ1000万人が受験しているほか、高学歴化で大学院の受験者も増えて競争が加熱する一方で、カンニングや替え玉受験などの不正があとを絶たず、問題になっています。