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北朝鮮「制裁と圧力だけでは解決しない」軍縮会議で反論
2018年8月8日 5時10分北朝鮮情勢

スイスのジュネーブで開かれている「軍縮会議」で、EU=ヨーロッパ連合など各国から北朝鮮の非核化に向けては制裁と圧力の維持が必要だという意見が相次ぎました。これに対し北朝鮮の代表は「制裁と圧力だけではなにも解決しない」と述べ、先の米朝首脳会談を念頭に、信頼の醸成が必要だと反論しました。

ジュネーブの国連ヨーロッパ本部では、日本など各国が核軍縮などについて話し合う「軍縮会議」が開かれていて、7日に開かれた本会議では、朝鮮半島の非核化についても意見が交わされました。

この中で、EUを代表してオーストリアの代表が「対話のチャンネルを維持しつつ、北朝鮮への制裁と圧力を保ち続けることが重要だ」と述べるなど、各国から北朝鮮の非核化に向けては制裁と圧力の維持が必要だという意見が相次ぎました。

これに対して北朝鮮の代表は、「制裁と圧力だけではなにも解決しない。非核化は、アメリカと互いに義務を履行しながら可能な範囲で段階的に進めるものだ」と述べ先の米朝首脳会談を念頭に、信頼の醸成が必要だと反論しました。

米朝首脳会談の共同声明では、北朝鮮が非核化に向けて取り組む一方で、アメリカが北朝鮮に対して体制の保証を提供する約束をしていて、北朝鮮としては、一方的な非核化には応じられないという考えを改めて強調した形です。