【イスタンブール=佐野彰洋】トルコのアルバイラク財務相は10日、今後3年程度を対象とする中期経済計画の大枠を発表する。トルコ在住の米国人牧師拘束問題を巡る米国との対立で通貨リラが急落している。9月に全体像を公表するとしてきたが、金融市場の懸念を払拭するため、前倒しを決めた。

 9日の財務省声明によると、2019年は国内総生産(GDP)成長率3〜4%、インフレ率の1桁台への早期引き下げを目指すという。17年の成長率は7.4%だった。直近のインフレ率は約16%に達する。

 GDP比で現状6%超の経常赤字も4%程度への低下を見込むとしている。一時的な景気減速を許容して、不均衡の是正を図る考えとみられるが、金融市場が納得する具体策を打ち出せるかが注目される。

 アルバイラク氏はエルドアン大統領の娘婿で、7月にエネルギー天然資源相から横滑りで起用された。

2018/8/9 23:00
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34029300Z00C18A8EAF000/?n_cid=TPRN0003

関連スレ
【国債】トルコ10年債利回り、一時過去最高20.09%に
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1533701239/
【トルコ】通貨リラと国債下落、IMF救済や資本統制の観測も
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1533676429/
【トルコ危機が深刻化】制裁の脅威でリラは対ドルで最安値更新
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1533674589/