鎌倉の心霊スポットといえば、全国的に有名なのが、逗子市との間に跨がる小坪トンネル。
「トンネルの壁に亡霊の顔が浮かぶ」「車の屋根に何かが落ちてきて、あとで見ると無数の手形がついていた」
「乗せたはずの女がトンネルの中で消えていた」などなど、小坪トンネルにまつわる恐怖伝説は枚挙にいとまがない。
タクシーがトンネル出口で事故を起こして大破したこともあり、このときも「また祟りが……」と地元で囁かれたという。

これらの現象は、トンネルの上にある火葬場と中世の墓所である「曼荼羅堂やぐら」が原因といわれる。
そこで、我々も現地へ潜入したのだが、調べてみると、火葬場も曼荼羅堂もトンネルとは微妙にずれていた。
ただ、ちょうどトンネルの上に位置する場所に、「無縁諸霊之碑」という謎の石碑を発見。
しかも、市役所で確認すると、誰が建立したかも不明だという。

しかも、この取材の直後、担当編集者が高熱を発し、歯が1本腐り落ちるという異変が発生。祟りだとは思いたくないが……。

鎌倉で、もうひとつ有名な心霊スポットを挙げるなら「腹切やぐら」がある。
鎌倉時代末期、戦に敗れた北条氏の一族郎党800人が自決した場所とされ、いまもなお、心霊写真が写ったり、深夜に不気味な物音が聞こえるなど、何かと噂の多い場所だ。

某日、15時過ぎ、この日の深夜に行なう予定の撮影の下見を兼ね、我々取材班は、腹切やぐらを訪れた。
実際に行ってみると、すぐ近くまで住宅街で、腹切やぐらの脇を抜けるハイキングコースには、カップルや中高年のグループの姿が見えた。

「なんだか、意外にのんびりした場所ですねェ」 取材班の一人が、そう呟いた瞬間だった。
「よく来たなァ……」 子供のような中年女のような奇妙な声が、腹切やぐらのほうから響いてきた。

「聞こえ……たよな?」 お互い顔を見合わせ、やぐらの側に向かうが、近くには一人、青年がいただけだった。
慌てて彼に尋ねたが、付近には誰もいなかったという。
じゃあ、さっきの声は……!? 誰もが黙り込んでしまった――。

http://dailynewsonline.jp/article/1501656/
2018.08.14 19:30 日刊大衆

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