https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180816/k10011579291000.html

猛暑が続くイギリスで、暑さで乾燥した畑に数百もの丸や四角の模様が出現し話題になっています。
模様の正体は、畑の下に埋もれていたローマ時代などの住居の跡で、当時の人たちの生活を知る貴重な発見だということです。

イギリスで遺跡などの調査を行う団体は今月15日に各地の畑を撮影した航空写真を公開しました。

作物の育ち具合の違いが緑色の線になって浮かび上がり、丸や四角の模様が出現しています。

団体によりますと、不思議な模様は畑の下に埋もれていた新石器時代やローマ時代の住居などの跡だということです。

イギリス南部のオックスフォードシャーでは、紀元前700年以上前の集落の跡が見つかり、住居の周囲に張りめぐらせた
丸い囲いの模様があちこちに浮かび上がりました。

地中に遺跡がある畑は、土壌の違いから作物の成長に差がでて模様が浮かび上がることがあり、例年以上の暑さで
畑の土が乾燥したため、こうした現象に拍車がかかったと見られます。

今回、イギリスの中部や南西部で新たに数百に上る住居の跡などが見つかり、調査した団体は、
当時の人たちの生活を知る貴重な発見だとしています。

団体の責任者のダミアン・グレイディさんは、「農家や地元の自治体に呼びかけて保存の方法について考えていきたい」と話しています。