<JR四国>列車機械音、響き深刻 近隣住民ら訴え 高松運転所 /香川
08月18日 00:00

高松市西町のJR四国高松運転所近くに建つマンションの住民らが、運転所から出る列車の機械音に悩まされている。
この春のダイヤ改正で停車するようになった車両から、エアコンなどの作動音が響くのだという。
体調不良を訴える人もおり、市やマンションの管理会社を通じてJR四国に対応を求めた。【小川和久】

JR四国によると、これまで夜間に限って置かれていた「いしづち」や
「特急ミッドナイトエクスプレス高松」などに使用される8000系が、
3月のダイヤ改正で日中に停車するようになった。

気温の上昇に伴い5月下旬から、清掃にあたる作業員の健康確保や、
発車前の車両内の温度を下げる目的でエアコンを作動させることに。
電動モーターも起動する必要があり、音が周囲に響くようになった。
マンション付近で住民が計測した音量は最大72・8デシベル。
騒音規制法に基づく高松市の基準では、工業専用地域の「第4種区域」の
昼間の規制値(70デシベル)並みだった。

運転所には1973年から防音効果もある鉄筋コンクリート壁が設けられているが、このマンション近くにはない。
住民らは長い時には午前9時から午後4時すぎまで音が出ていることや、
運転所内にほかの停車スペースがあることなどを指摘。作業時間の短縮や、新たな壁の設置を求めている。
5月下旬からJR四国に文書などで抗議し、7月には市を通じ改善を求めた。

住民の男性(67)は「妻が動悸(どうき)を訴えるようになった」と主張し、
「JR四国が何もしないことに怒りを覚える」と話す。
JR四国は毎日新聞の取材に「今後とも可能な限り環境に配慮した作業に努めていく」とコメントした。

毎日新聞 08月18日 00:00
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20180818ddlk37040342000c.html