2018年8月21日 20時51分
山口県下関市の病院で未使用の点滴の袋に穴が開いているのが見つかり、消毒薬などに含まれる成分が検出されたことから、警察は威力業務妨害などの疑いで捜査しています。

下関市にある独立行政法人の「地域医療機能推進機構下関医療センター」によりますと、今月7日、7階のナースステーションの隣にある処置室で保管されていた未使用の点滴の袋から液体が漏れているのを看護師が見つけました。

その後、別の看護師が病室で点滴の準備をしていたときにも液体が漏れているのが見つかり、2つの袋とも針で刺したような穴が開いていたことから、警察に通報しました。

警察の鑑定の結果、消毒薬などに含まれる界面活性剤の成分が病室の袋から検出されたということです。

点滴が保管されていた部屋には勤務中の職員以外、出はいりが確認されていないということです。

警察は何者かが袋に穴を開けて界面活性剤を混入させた疑いがあると見て、威力業務妨害などの容疑で調べています。

下関医療センターの山下智省院長は記者会見し「患者や関係者に不安な思いをさせて申し訳ありません。警察の捜査に協力するとともに、施錠の徹底など再発防止に取り組みたい」と述べました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180821/k10011584911000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_004