ガソリン価格が高止まりし、夏休みシーズンの行楽気分に水を差している。
中東情勢が不安定になった影響で原油価格が上昇し、本県のレギュラーガソリン1リットル当たりの平均小売価格は直近のデータで149・5円に上る。
出費増の痛手が続くドライバーからは諦めの声が漏れる一方、行楽地などへの長距離運転向けにガソリン代の割安感を打ち出すレンタカー会社もある。

水戸市内のセルフ式ガソリンスタンド(GS)。男性店長はガソリンの高止まりについて「9割方のお客さんは諦めている」とみる。
その上で「(当面は)遠出をしないという声も聞かれる」と打ち明ける。

この日のレギュラーガソリンの通常価格は1リットル当たり146円。
来店した会社員男性(30)は「原油が上がっているからしょうがない」と受け止めつつ、先行きには不安を漏らす。
店長は「(利用客が)気にするのはいつ安くなるのかだ」と話す。

経済産業省資源エネルギー庁が15日発表した13日時点の県内レギュラーガソリン1リットル当たりの平均小売価格は、6日時点の前回調査より0・1円高い149・5円。
12週連続で149円台が続き、約3年8カ月ぶりの150円台が目前に迫る。

調査した石油情報センターによると、イラン核合意離脱を表明したトランプ政権が各国にイラン産原油の輸入停止を要請した影響で供給不安が高まっている。
直近のデータでは原油価格の下落があったものの、本県では小幅な値動きが続く。
担当者は「原油価格と為替に大きな変化がない限り、価格は当面変わらないだろう」との考えを示した。

ドライバーの負担増が続く中、ガソリン代に着目したサービスに力を入れるレンタカー会社がある。

茨城、千葉両県に営業所を展開するニッポンレンタカー東関東(千葉県柏市)は、
利用客がレンタカー乗車時、満タンに積まれたガソリンを市場単価より低く設定した金額で買い取れるサービスを提供する。

主なターゲットは、行楽地や帰省先などに向かう長距離ドライバー。
担当者は「(利用客が)コストにシビアになる中、燃料面でのメリットに加え、自動ブレーキなどの安全装備が充実していることも合わせてアピールしている」と話した

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180822-00000003-ibaraki-l08
8/22(水) 5:00配信