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ユーザーが位置情報をオフにしてもGoogleのアプリが位置情報の収集を続けていた問題で、Googleを相手取った集団訴訟が起こされました。原告団は、数百万人規模に発展する可能性もあります。

火に油を注いだ?Googleの対応に批判集まる

Google製アプリの設定で、ユーザーが端末を持って訪れた場所の履歴を記録する「ロケーション履歴」をオフにしていても、
アプリがその設定を無視して位置情報の収集を続けている、と先日Associated Pressが報じ、大きな反響を呼びました。

その数日後、Googleはロケーション履歴に関するヘルプページから「ロケーション履歴をオフにすると訪問した場所は保存されない」という説明文を削除し、
こっそりと内容を変更していたことが明らかになり、さらに批判を浴びています。

iOSとAndroidの両ユーザーを代表する集団訴訟に
カリフォルニア州サンディエゴに住むナポレオン・パタクシル氏は現地時間8月17日、Googleはカリフォルニア州のプライバシー法や憲法のプライバシー権を侵害していると主張して、Googleを相手取った集団訴訟を起こしました。

訴状を受理したサンフランシスコの裁判所が、パタクシル氏の訴えを集団訴訟として取り扱うかを判断するには、1カ月以上の時間がかかるとみられています。

パタクシル氏の訴えは、iOSユーザーとAndroidユーザー両方の代表として起こされていることから、裁判所が集団訴訟として認めた場合、原告団の規模は数百万人規模になる可能性もあります。

Google、連邦取引委員会からの命令に違反との指摘も
8月17日には、ワシントンD.C.に本部を置くプライバシー擁護団体、電子プライバシー情報センター(Electronic Privacy Information Center)の弁護士が、
連邦取引委員会(FTC)に、GoogleはFTCから2011年に下された命令に違反している、とする書簡を送りました。

FTCはGoogleに対し、個人情報の収集・使用目的をユーザーに正確に伝えること、ユーザーは収集された情報の使用や開示をコントロールする権利を持つことを明示するよう命じていました。

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2018年8月22日 00時15分