離島奪還部隊が初参加 陸自が総合火力演習
2018/8/26 13:57
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34611610W8A820C1000000/

 陸上自衛隊は26日、静岡県の東富士演習場で国内最大規模の実弾射撃演習「富士総合火力演習」を公開した。敵の上陸を許した離島を奪還する陸海空3自衛隊の統合作戦を想定した訓練を実施した。沖縄県・尖閣諸島周辺で活発な動きをみせる中国が念頭にある。
 3月に発足した、離島奪還・上陸作戦を展開する「水陸機動団」が初めて参加した。統合作戦は演習場を離島に見立て、敵に上陸を許した状況からスタート。海自のP1哨戒機が情報収集したほか、空自のF2戦闘機も敵艦艇を仮定した攻撃で連携した。水陸機動団が上陸し水陸両用車による射撃も実施。最後は戦車部隊が集中攻撃した。
 今年から新たに、電磁波を扱う電子戦の作戦も公開。敵の電波を収集・分析し、通信を妨害する「ネットワーク電子戦システム」を披露した。
 演習には約2400人の自衛隊員が参加した。小野寺五典防衛相も視察した。