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トルコのエルドアン大統領やゆする像 1日で撤去 ドイツ
2018年8月31日 8時44分

トルコ系の人たちが多く暮らすドイツの芸術祭に、トルコのエルドアン大統領を独裁者とやゆするような像が設置されましたが、地元のトルコ系住民が抗議デモを行い、わずか1日で像が撤去される事態となりました。
ドイツ西部の都市、ヴィースバーデンでは「悪いニュース」というテーマで芸術祭が開催され、27日には、高さ4メートルほどで全身が金色に塗られたトルコのエルドアン大統領の像が登場しました。

ところが、像には、エルドアン大統領の政治姿勢が独裁的だとして「トルコのヒトラー」と落書きがされたほか、像のポーズは、かつてイラクの首都バグダッドに設置されていたフセイン元大統領の姿をほうふつさせるといった指摘が上がりました。

これに対し、エルドアン大統領を支持する地元のトルコ系の人たちが抗議デモを行い、事態を重く見た地元の警察は「安全上の懸念がある」として、展示からわずか1日で像が撤去される事態となりました。

ドイツには、世界で最も多いとされるおよそ300万人のトルコ系の人たちが暮らしていますが、強権的とされるエルドアン大統領の姿勢やトルコ系移民の扱いをめぐり、ドイツとトルコとの間ではぎくしゃくした関係が続いています。